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災害地状況把握のためのGPSとジャイロセンサを用いた装着型画像伝送システム

松岡 弘樹, 大阪大学 特別研究報告, Feb. 2004.

論文概要

災害被災地の状況を的確に把握・分析するためには画像の利用が有用である.特に,車輌の進入は不可能であるが,作業者の踏破による実地調査は可能であるような場所では,おおがかりな撮影機器を用いることなく,ウェアラブル撮影機器を装着した複数の作業者が遠隔の指示者と連係を取りながら現地の画像収集を行うことが実用的であると考えられる.また,広域の状況を的確に把握するには,ある位置から周囲を撮影した画像や,ある位置を周囲から撮影した画像を閲覧できることが望ましく,そのためには撮影位置と撮影方向を取得することが必要である.しかしながら従来,ウェアラブル機器を用いて画像や撮影位置,撮影方向を取得するシステムは知られていない.そこで本研究では,ウェアラブル機器を利用して画像や撮影位置,撮影方向を伝送することで,遠隔の被災地の調査が可能なシステムを提案する.本提案システムでは,各作業者は指示者と連係を取りながら,ウェアラブル機器を用いて現地の撮影画像,撮影位置,撮影方向を取得する.これらの情報は同時にリアルタイムで遠隔のサーバに送信され,サーバ上のデータベースに蓄積される.指示者はサーバのGUIを通じて,各作業者の現在地や最新の撮影画像を確認し,音声通信を通じて各作業者に指示を与えることができる.また,撮影位置,撮影対象,撮影時刻などの検索条件を指定することでデータベース内の画像を検索し,目的の画像を閲覧できる.これにより現地の状況を的確に把握でき,災害からの復旧計画の立案などに役立てることができる.また本研究では,この提案システムに基づいて実際に試作システムを実装した.動作実験を行った結果,GPS やジャイロの計測誤差などの問題はあったが,提案システムの大部分の機能が実現できており,指示者が現地の作業者と連係して状況を把握できることを確認した.(pdf file)

関連論文

  • "位置情報を伴う屋外遠隔地映像の収集・検索システムの提案", 電子情報通信学会 総合大会講演論文集, D-11-79, Mar. 2004. (pdf file)